洗面台を使用している際に、うっかり排水口に物を落としてしまったことはありませんか?
指輪やコンタクトレンズ、歯ブラシキャップなどの小さな物は、つい誤って落としてしまいがちです。
大切なものを流してしまわないように取り戻すことはもちろん、排水管の詰まりや漏水を引き起こさないためにも、排水口に落ちた物は放置せずに取り出しましょう。
今回は、排水口に落としてしまった物の取り出し方をお伝えします。
排水口に落ちた物を取り出すには
水を流している場合は、まず早急に蛇口を閉めて水を止めてください。
水流に押されて奥に流れてしまうのを食い止めます。
この時点で、落としたものが目に見え、手の届く範囲にある場合と、目で見て確認ができず、排水管に流れてしまっている場合では対処が異なります。
それぞれみていきましょう。
落とし物を目で見て確認できる場合
以下の方法で取り出すことができる可能性があります。
ただし、無理に触ることで余計に奥に落ちてしまうこともあるので、自己作業が難しいと感じたら、無理せず専門業者に依頼しましょう。
手で取る
排水口の入口サイズが大きく、手や指が入る場合は、そのまま手を入れて取ることができるかもしれません。
手や指を伸ばして落とした物に届くか、試してみましょう。
割りばしと粘着テープを使う
手や指が入らないときは、割りばしを使います。
割りばしの先に粘着面が外側にくるようにテープを付けて、排水口に差し入れてみてください。
落とし物がテープに付くように割りばしを動かし、落とし物が貼りついたらそっと引き上げます。
キリ・ドライバー・針金などを使う
落とし物の形状によっては、キリやドライバー、針金など、先の細い道具も有効です。排水口に差し入れ、落とし物を引っかけたり刺すなどして引き上げます。
落とし物や排水口を傷つけないよう、慎重に作業しましょう。
落とし物を目で見て確認できない場合
目に見えない場所まで流れてしまっていても、道具を揃え、排水管を分解すれば自分で取り出せる可能性があります。
道具は、ホームセンターやインターネットサイトで購入可能です。
排水管を分解する
【用意するもの】
・軍手またはゴム手袋
・バケツ
・新聞紙
・雑巾
・ドライバー(ネジで固定されている場合)
・モンキーレンチ(金属ナットで固定されている場合)
※部品が樹脂製のナットであれば手で回して外せる事もあります。
【手順】
① 止水栓をしっかりと締める。
② 収納スペースの物をすべて出し、新聞紙や雑巾を敷く。
③ 排水管に取りつけられているネジやナットを順番に緩めて取り外す。
④ 固定部分を緩めたら、水漏れに注意しながら排水パイプを排水管から引き抜き、中に溜まっていた水をバケツに流す。
⑤ バケツの水の中に落とした物がないかを確認。見当たらない場合は、排水パイプ内を確認する。
※排水トラップの曲がった部分に落とし物が残っている可能性も高いので、要チェック!
⑥ 落とし物を取り出したら、排水パイプを元の状態に戻し、水を流して動作を確認する。
排水管の中にも落とし物がなかったときは
排水管を分解しても落とした物が見つからない場合には、次のような可能性が考えられます。
・排水管の奥に引っかかっている
・排水桝まで流れてしまった
・下水道まで流れてしまった
排水管を流れる水は、排水桝という水が溜まっている部分まで流れた後に、排水本管、そして下水道管へと流れていきます。
落とし物がそこまで流れてしまった場合は、自力で場所を特定して取り出すことは困難です。
排水管や排水トラップの中で発見できなかった場合には、専門業者に作業を依頼したほうがよいでしょう。
洗面所の排水口に物を落としてしまったときの取り出し方について解説しました。
洗面所だけでなく、キッチンの排水口でも同様の対処ができます。
いざという時には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、日頃から、排水口にヘアキャッチャーを付ける、洗面台にアクセサリーや小物を置かないといったことを習慣にし、水回りでの落とし物に気をつけていきましょう。