人間の生命や生活に欠かせない「水」。環境保護が叫ばれる近年、貴重な水資源の保護、また家計節約のためにも節水は大切です。
今回は、少しの心がけで、自宅で簡単にできる節水方法を9点ご紹介します。
どれもすぐに始められて効果の高いものばかりなので、ぜひできそうなものから取り組んでみてください。
歯磨きの時はコップを使う
歯磨き中に、つい水を流したままにしていませんか?
たとえば1分間水を流し続けたまま歯磨きをした場合、およそ12リットルもの水を使うと言われています。歯を磨いている間は水を止めるようにしましょう。
また、口をゆすぐ際に手で水をすくっている方も多いのではないでしょうか。手で水をすくったあとは蛇口をすぐに閉めにくく、その間に無駄に水が流れてしまいます。
歯磨きの時には、コップを使いましょう。コップを使えば、必要な量だけ水を入れ、すぐに蛇口を閉めることができるので、節水に有効です。
野菜や食器は「ため洗い」をする
野菜や食器を洗う時は、洗い桶などに水をためて洗いましょう。
蛇口から水を流しながら野菜や食器を洗うと、必要以上に水を使ってしまいます。
ため洗いをすれば、無駄な水が流れず、水の使用量を減らすことができます。
また、油汚れのひどい食器は、洗うのに多量の水を使いがちに。あらかじめ油汚れをキッチンペーパーや新聞紙で拭き取ったり、油汚れのない食器と分けて洗うのも節水のコツです。
お風呂はなるべく続けて入る
湯船にお湯をため、家族で順番にお風呂に入るときは、なるべく続けて入るのがおすすめです。
時間が経つとお湯の温度が下がり、足し湯や追い焚きが必要になるので、水はもちろん、ガスも余計に消費することになります。
できるだけ時間を空けずに連続して入ることで、節水につなげましょう。
入浴時のシャワーはこまめに止める
入浴の際、シャワーは流しっぱなしにしがちです。頭や体を洗っている間など、必要ない時にはこまめに止めましょう。
さらに、シャワーヘッドを節水機能付きのものに変えるのもおすすめです。
節水機能付きのシャワーヘッドを使えば、手軽に水の使用量を減らすことができます。
お風呂の残り湯を洗濯や掃除に使う
一般的な大きさのバスタブにお湯を溜めると、約180リットルになります。
お風呂に入ると多少量は減りますが、それでも多くのお湯が残ります。お風呂の残り湯は、洗濯や掃除に活用しましょう。
洗濯に残り湯を使うことで、お湯の汚れが洗濯物につくのが気になる場合は、すすぎの際に水道水を使うとよいでしょう。
洗濯の回数を減らす
洗濯物はなるべくまとめて洗い、洗濯回数を減らすことで、水の使用量はかなり抑えられます。
ただし、一度に洗おうとして、たくさんの洗濯物を洗濯機に詰め込むのは禁物です。
洗濯物が十分きれいにならないだけでなく、洗濯機を故障させてしまう恐れもあるため、決められた洗濯容量は守りましょう。
トイレの大/小レバーを使い分ける
トイレを流す際に、大・小のレバーを使い分けることも節水につながります。
製品によっては、大と小で1回に使用する水量に約2リットルの差があります。毎日積み重ねれば相当の量が節約できます。
なお、節水のためにトイレの貯水タンクにペットボトルなどを入れるケースも見受けられますが、この方法は危険なのでおすすめしません。
タンクに十分な水量がないと、トイレがきちんと流れず、配管内が詰まる可能性があります。
家電買い替えの際には、節水型機器を選ぶ
近年は、家庭用の生活家電も、節水や節電をうたった省エネ製品が増えています。
洗濯機や食洗機などを買い替える際に節水型機器を選ぶことで、簡単かつ長期的な節水につながります。
洗車はバケツを使う
車を洗うときに、ホースを使って水を流しながら洗う方も多いのではないでしょうか。
ホースを使うと楽に洗車できますが、節水の観点ではおすすめできません。バケツに水を溜めて洗い流しましょう。
ホースで水を流しながら車を洗った場合、240リットル以上の水を使うことになりますが、バケツ洗いだと、約30リットルで済みます。
洗濯や入浴、食器洗いなど、日常生活において、少しの心がけでできる簡単な節水方法を9点ご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。