お風呂の排水口 効果的な掃除方法とは?

お風呂

水回りは、雑菌の繁殖が著しく、家の中でも特に汚れやすい場所ではないでしょうか。
中でも排水口は、詰まりや悪臭などトラブルが多く、こまめな掃除が必要です。
つい面倒になりがちですが、排水口の汚れは、それぞれの汚れに沿って適切な洗浄剤を用いることで、時間や手間を省きながらきれいに落とすことができます。
そこで今回は、お風呂の排水口の汚れの種類と、それぞれの汚れに対して効果的な掃除方法をご紹介します。

お風呂の排水口の汚れとは

一口に「汚れ」と言っても、さまざまな種類の汚れがあります。
お風呂の排水口に付着しやすい汚れは、主に以下の4つです。

髪の毛

排水口の汚れでまず目につくのは、髪の毛ではないでしょうか。
人間の髪の毛は、毎日50~100本ほど抜けるといわれています。洗髪時の刺激で抜けた髪の毛が排水口に溜まり、ドロドロとした汚れになります。排水口のヘアキャッチャーをすり抜けた毛髪が、排水管のつまりの原因にもなるため注意が必要です。

皮脂汚れ

私たちの皮膚から出る皮脂も、汚れの一つです。身体や髪の毛を洗うと、皮脂や垢が落ち、排水口に溜まります。それらが雑菌の養分となり、ピンク色のぬめり汚れが発生します。

石鹸カス

石鹸は、水道水のマグネシウムやカルシウムと化学反応し、「金属石鹸」という物質になります。この金属石鹸が、いわゆる石鹸カスと呼ばれるものです。
石鹸カスは水に溶けない性質を持ち、髪の毛や皮脂などと混ざることでドロドロ汚れに。石鹸カスは一度付着すると取れにくく、こまめに取り除かないと、排水口をつまらせる原因となります。

カビ

湿度も温度も高い浴室は、カビが非常に繁殖しやすい環境です。さらに、カビの餌となる髪の毛や皮脂、石鹸カスも多いため、放置するとどんどん増殖し、黒ずみ汚れが発生します。
排水口だけではなく、浴室全体にカビが広がって健康被害に発展することもあるので、要注意です。

効果的な掃除方法

汚れの種類を把握したところで、それぞれの汚れに効果的な洗浄剤や掃除方法を見ていきましょう。
つまりや悪臭を引き起こす前に、月に2~3回は掃除しておきたいところです。

軽い皮脂汚れには 中性洗剤

軽い皮脂汚れには、お風呂用の中性洗剤がおすすめです。
中性洗剤は、アルカリ性や酸性の洗剤と混ぜても有毒ガスが発生せず、手肌にも比較的やさしいので、安心して使用できます。また、材質を選ばずあらゆる箇所に使えるため便利です。
汚れが気になる部分に中性洗剤をかけ、軽く擦って汚れを落としましょう。

ピンクのぬめりには アルカリ性洗剤

排水口のピンク色のぬめりは、皮脂汚れを放置したことで発生した汚れです。このピンクぬめりは酸性なので、アルカリ性の洗剤を使うことで落とすことができます。
汚れに洗剤をかけてスポンジで擦り落としましょう。アルカリ性洗剤がない場合は、重曹でも代用できます。

石鹸カスや水垢には 酸性洗剤

排水口に溜まっている白い塊は、放置された石鹸カスや水垢による汚れです。これらの汚れはアルカリ性なので、酸性の洗剤を使って落としましょう。
排水口に酸性洗剤を注ぎ、コップ1杯分のお湯をかけます。1時間ほど放置して汚れが浮いてきたら、シャワーで洗い流して完了です。酸性洗剤がない場合は、クエン酸でも代用できます。

頑固なドロドロ汚れには 重曹とクエン酸

皮脂汚れや石鹸カスなどを長期間放置していると、ドロドロとした頑固な汚れになります。このような汚れは、弱アルカリ性の重曹と酸性であるクエン酸の両方を使うことで解消できます。ただし、酸性洗剤とアルカリ性洗剤は、混ぜ合わせると有害ガスが発生するため、この場合洗剤は使用しないでください。
重曹とクエン酸を排水口にふりかけ、コップ1杯分のお湯をかけて1時間ほど放置します。汚れが浮き上がってきたら、シャワーでしっかりと洗い流しましょう。

カビ・ぬめりには 塩素系洗剤

排水口に発生したカビやぬめりには、塩素系の洗剤が効果的です。塩素系の洗剤には粉末タイプや液体タイプなどさまざまなものがありますが、スプレータイプが使い勝手がよく、おすすめです。
まず、ティッシュや布などで、カビやぬめりが酷い場所の水分を拭き取ります。次に塩素系洗剤を吹きかけ、20〜30分ほど放置した後シャワーで洗い流してください。
塩素系洗剤は、吸い込むと気分が悪くなる危険があります。また、洗剤が手肌に付着すると肌が荒れることも。塩素系洗剤を使う際は、マスクやゴーグル、手袋などを装着しましょう。

髪の毛のつまりには パイプクリーナー

排水口に溜まった髪の毛を放置していると、排水口内部のぬめりやカビと絡まって悪臭が発生したり、排水管のつまりの原因にもなります。
排水管に髪の毛がつまった場合は、パイプクリーナーを使うのがおすすめです。ハイプクリーナーは、髪の毛を溶かしながら排水管内部を一掃してくれるため、詰まりや悪臭を解消できます。
規定量のパイプクリーナーを排水口に注ぎ、規定時間放置した後シャワーで洗い流してください。決められた時間を超えて放置すると、溶けた汚れが固まってつまりが悪化するため、置き時間は、商品説明の表記時間を守りましょう。また、洗い流す際には、必ず水かぬるま湯を使ってください。熱湯を使用するとパイプクリーナーが分解されて有害ガスが発生する恐れがあります。

いかがでしたか。
お風呂の排水口の汚れの種類と、それぞれの汚れに効果的な洗浄剤、掃除方法をご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
次回は、キッチンの汚れと効果的な掃除方法についてお伝えします。お楽しみに!

 

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